前回まではシートフレームの製作、テールランプの製作、シートベースの製作までを進めてきました。
現状は自作のシートベースにアンコと革貼りをプロにお願いしている最中です。
その合間の時間にテールランプステーを製作していきたいと思います。

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目次

妄想タイム

まずはどういったテールランプステーにするか妄想にふけります。この妄想タイムで完成形をイメージすると仕上がりの完成度が上がります!
妄想する時間も楽しみながら進めていきます。

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マニア
妄想って楽しいよね!実はカスタムも妄想しているときが一番楽しい!?

シンプルにフェンダーの上にナンバープレートを設置しようと思っていたのですが、思いのほかリアフェンダーが短いので、ナンバーでリアフェンダーが隠れてしまいます。
また、テールランプは小型でシートフレームのすぐ上にあるので、設置するスペースがありません。

以上のことから、今回はフェンダー上にナンバーを設置せずに、別にナンバープレートステーを設けます。

材料集め

なるべく安く済ませたいので、なるべくホームセンターで購入できるものを使用します。

  • フラットバー 幅25mm
  • 丸棒 Φ9mm
  • 鉄板 t1mm

以上の材料でシンプルに製作していきます。
1mmの鉄板だけは大きいホームセンターでないと入手できないかもしれません。

ナンバーフレームステーの製作

材料集めが終わったところで、早速製作工程に入っていきます。

フレーム側の取付け部製作

まずはフレーム側にナンバーフレームステーを取付けるためにステーを取付けます。
今回製作するステーはスイングアームに取り付けます。
溶接で取り付ける前にスイングアーム部の塗装を剥がしておきます。

溶接するステーにはナットを溶接しておきます。
製作工程の写真を撮り忘れたので既に仮付け溶接した後です・・・。

とりあえず仮付け溶接だけで本溶接はまだしません。
ナンバーフレームステーが完成して位置が定まってから本溶接をします。

丸棒の曲げ工程

続いてナンバーフレームステー最初に土台となるフレームを丸棒で製作していきます。
曲げる場所にしるしを付けてガスバーナーで炙っていきます。
以下のバーナーで炙れば簡単に鉄棒を曲げる事が可能です。

丸棒を曲げる時は2本まとめて万力で挟んで曲げます。
そうすることで全く同じように作る事ができます。

丸棒を曲げた後に取付るためのプレートを溶接して取り付けます。
溶接した後に穴をあけるのは難しいのでプレートには溶接する前にあけておきます。
溶接は仮付け溶接をしてから本溶接をします。いきなり本溶接からしてしまうと歪んでしまい、思った通りの仕上がりになりません。
仮付け溶接の大切さは以下の角パイプの溶接している記事が参考になります。

【もの作りDIY】溶接で角パイプを綺麗に繋ぎ合わせて四角形状を作る方法

位置は写真を見て分かるように、プレートの下面と丸棒の端が揃うように溶接しておきます。これはなぜかと言うと、下側が取付面なのでそちらに丸棒が出ないようにするためです。
丸棒が出てしまうとステーをバイク本体に取り付けた際に干渉してしまう恐れがあります。

同じように、対称な部品をもう一つ作ります。


追加で丸棒を溶接します。
追加した丸棒は曲げずにそのまま溶接します。

ここで一旦バイク本体に取り付けて感じを見てみます。
しばらく眺めてイメージをより強くしてみます。

しばらく考えた結果、この状態だと感覚的に軽い感じがしたので、後ろ側を曲げて広がる感じを演出します。

次は丸棒と丸棒の間に鉄板を貼り付けます。鉄板は1mm程度の薄い板を使用します。
ナンバーフレームステーを鉄板にあてがってカットするための寸法取りをします。少しだけ大きくなるようにマジックでケガキをしておきます。

カットはグラインダーを使用してカットします。
グラインダーの砥石はカット用の砥石を使用するのですが、私のお勧めはこれです。
これを使ったら病みつきになるくらいサクサクカットできます。
他の砥石よりも1mmと薄く砥石自体に粘りがあるのでカットしやすいです。

カットした後は、丸棒に溶接していきます。
板厚が薄い場合は全部溶接するのではなく、仮付けを所々だけ溶接するのがコツです。

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マニア
全部溶接してしまうと、薄板の場合歪んでしまって見た目がかなり悪くなってしまうので注意します!!

この状態だと見た目が普通で重いため、ドリルド加工をしておしゃれに加工していきます。

以下の記事でもマフラーステーをドリルド加工しています。
【W650】マフラーステーにドリルド加工しておしゃれに見せる方法

今回のドリルド加工は普通のドリルを使用せずに、金属用ホルソーを使用します。
見た目を考えると通常のドリルの大きさではダサくなってしまうので。

ドリルド加工の穴位置の感じを見てみたかったので、実際の穴の大きさに紙を切って貼り付けてみました。
ここは寸法では無く、見た目でピッチを決めました。

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マニア
ドリルド加工をするのとしないのでかなりイメージが変わりますね!!

続いて、両側を接続するプレート兼ナンバーを取り付けるベースを製作します。
ここで使用するのはフラットバーです。
フラットバーもホームセンターで簡単に手に入るDIYに適した材料です。

フラットバーを必要な長さにカットして曲げていきます。
曲げる作業はハンマーで叩いて曲げていきます。微調整は手でやった方がやりやすいかも。

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マニア
中々感覚を掴むのが難しいですが、慣れてくると力加減やここを叩けばどう曲がるのかが分かってきますよ!

曲げプレートが完成したら先ほど製作したナンバーフレームステーに取り付けていきましょう。
溶接はバイク本体に取り付けた状態で合わせながら溶接していきます。
こうすることで簡単にバイクフレームに合ったステーを作る事ができます。

溶接した後に、ナンバーを同じように曲げて、穴位置を合わせてから穴あけをします。
曲げていない状態で穴あけをすると曲げたことにより穴位置がずれてくるので必ず曲げた後に現物(ナンバー)に合わせて穴をあけます。

同じように下側にもフラットバーでプレートを作ります。
こちらは穴あけは不要ですが、両側のステー同士の補強も兼ねています。

ここまで完成すればあと少しです。
溶接がまだ仮付け溶接しかしていないので、本溶接をします。
なるべく歪まないように少しづつ本溶接をしていきます。
ステーを取付けたままでできる溶接はなるべく取り付けた状態で溶接しておきます。

全て本溶接が終わったら、塗装をします。
本来は、ウレタン2液で塗装するのですが、今回はラッカー塗装だけでどこまで塗装が剥がれないかを検証もしてみます。

実際の所、ウレタン2液でも飛び石などがあると簡単に塗装が欠けてしまうので、ラッカーで塗りなおした方がコストパフォーマンスと手間が省けるんじゃないかと考えています。
今回はそんな検証も兼ねています。

スイングアームも同様に塗装します。
今回はホームセンターで購入したラッカー塗料のつや消し黒です。
185円です!コスパ最強!!

完成後の取付け写真です。

まとめ

今回は、ホームセンターで揃う材料で格安なナンバーフレームステーを製作しました。

人とは違った、ナンバーフレームステーを作りたかったので、今回は大満足といったところです。
見た目もドリルド加工をしてあり、おしゃれ度アップです!
黒色と言うこともあり、ナンバープレートを取付けたら、ナンバープレートが浮いている感じになりそうです。

次回はそろそろシートを外注化していたので、戻ってくる頃なので、シートを紹介できればと思います。

それでは!!