前回に引き続き、壁掛けテレビ設置の続きを進めていきます。

【補修DIY】念願の壁掛けテレビを設置する方法 その1
【補修DIY】念願の壁掛けテレビを設置する方法 その2

前回まではコンセント移設から、羽目板取付けまでの下準備が整いました。
今回は壁掛けテレビ用の金具の製作を進めていきます。

通常であれば壁掛けテレビ用の金具は市販品の物を購入すると思いますが、ここは敢えてDIYで製作してみたいと思います。

テレビの後ろに隠れてしまうため、見た目や施工性は気にせず、なるべく安く仕上げる方法で製作します。

目次

購入したテレビ

壁に掛けるテレビは流行りの格安テレビ「Hisense 50A6800」です。
そもそもテレビを見る機会がほとんどないので、ソニーなどの高級なテレビを購入しても勿体ないだけなので、この格安テレビでOKです。

10年以上昔にソニーの45インチ液晶テレビを購入した時は、20万円した記憶があるので、すごい安くなったなぁと感じます。時代の進歩を感じますね。

このHisenseと言うメーカーは東芝のテレビ事業を譲渡した会社の様です。
中国のメーカーですがレグザエンジンを積んでいるため評価や品質は良いみたいですね。
今どきは Xiaomi や Hisense といった中国メーカでも高品質なものが作れる時代になりましたね。
ただそれは大手企業だけに限り、中堅規模の会社ではまだまだ品質には問題有りと考えています。
私の職場でも中国メーカーとやり取りをする機会が有るのですが、何度言っても同じ不具合が発生する事も多々あります。

壁掛け金具の製作

早速壁掛け金具の製作に進んでいきましょう。
今回の目標は安く仕上げる事です。と言うことは、なるべくシンプルな構造で材料も入手性の良いものを選択しました。

構造は以下のように考えています。
L型アングル鋼をねじで組み合わせてテレビと壁を固定します。
テレビ側のL型アングルのサイズが小さいのは壁と当たらないようにするためです。

使用材料

今回使用する材料は先ほども言ったように、L型アングル鋼を使用します。
こちらであればホームセンターで入手でき、安いので、目標としている安い金具が製作出来そうです。

  • L型アングル鋼 25×25×3 910mm 2本
  • L型アングル鋼 20×20×3 910mm 2本
  • つや消し黒 ラッカースプレー
  • トラス小ねじ M6×12mm 6本
    金具をテレビ側へ取付けるねじ
  • トラス小ねじ M6×15mm 4本
    金具同士を固定するねじ
  • 皿タッピンねじ 5×40mm 6本
    壁へ金具を取り付ける用のタッピングねじ
アングルは一部端材を使用

以上の材料で合計2000円弱となりました。

市販の壁付け金具を購入しようとすると、私が購入したテレビだと9000円程度するので、7000円程度コストダウン出来ました。
※実際にはL型アングルは端材を使用しているのでもっとコストは下がっています。

製作の手間は掛かりますが、安くて自分の好きな形状、厚みなどに設定でき、後からの改造も行えるのでDIY最強です。
但し、物によっては購入した方が安くなる場合もあるので、そこは市販品と自作品の見極めが必要です。

材料カット&穴あけ

L型アングル鋼を必要な長さにカットして穴をあけます。

こちらのL型アングルはテレビ側のブラケットとなります。

片側の3箇所の穴はM6のタップを立てるのでΦ5mmの穴をあけます。
もう片側の3箇所の穴はΦ8mmをあけておきます。こちらの穴がテレビ側のタップに取り付ける穴です。

ちゃんとタップが立ちやすいようにバリを取って面取りをしておきます。
このひと手間が完成度を高めます。
【工具】皿ねじを綺麗に収めるには?皿モミ加工や皿ザグリ加工をする方法

続いて壁側に取りつけるブラケットを製作します。
こちらも先ほど製作したブラケットと同じようにタップと穴をあけていきます。
壁側に固定るするのは皿タッピンねじを使用するので、ここは皿モミ加工をしておきます。

仮固定

ブラケットが2種類完成したので、ちゃんと取り付ける事が可能か一度テレビに取り付けてみます。
短い方はテレビ側、長い方は壁側です。

しっかりと固定する事ができました。
オーディオケーブルのコネクタ部がブラケットで隠れてしまいますが、L型アングルなので多少の隙間があるため、コネクタは差し込めると考えています。
その他の、電源ケーブルやHDMIケーブル、USBケーブルは横から差し込める仕様になっているので問題なしです。

テレビを選択する上で壁掛けをするのであれば、こういった配線の事も考える事が重要です。

今回はあらかじめ、重要なケーブル類は横差し込みである事を確認していました。

塗装

一通り形が完成したので、塗装をして仕上げます。
塗装は、定番の「ホームセンターつや消し黒」です。
これが一番安いので、見た目気にしない場所にはお勧めです。
確かにラッカースプレーなので剥がれやすいかもしれませんが、一旦取り付けてしまえば触る場所では無いので、錆止め程度でOKです。

ブラケット取付け

塗装が完成したので、早速ブラケットを固定していきましょう。
先に短いブラケットをテレビ側に固定しておきます。

長いブラケットの方は壁側に固定するのですが、位置をあらかじめマーキングしておきます。

マーキング位置通りにブラケットを固定します。

後はテレビを壁に取り付けて完成です!
取付けている最中の写真は撮れなかったので完成写真しかありません・・・

壁との隙間はだいたい55mmくらいです。
あまり壁との隙間を小さくしすぎると、配線の取り回しが難しくなってしまうので、この程度が限界ですね。

コンセントに直接プラグを差すとテレビと干渉してしまうので、こちらのタップを使用します。

アンテナケーブルも直接差すと折れ曲がってしまうので、L型に変換するプラグを使用します。

Amazon | Echo Dotの取付け

テレビの壁掛けが完成したので、次はスマートスピーカー「Amazon | Echo Dot」を取り付けていきます。

専用の壁取り付け金具があるので、そちらを使用して壁付け仕様にします。

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スマートホームコントローラー取付け

ついでにスマートホームコントローラーを取り付けます。
これでエアコンやテレビなどと接続してスマートホーム化できます。

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テレビの上に仲良く並べて完成です。
これでアレクサ経由でエアコンを付けたり、テレビを付けたりする事ができます。
その他にも赤外線リモコンを使う物であれば、スマートホームコントローラー経由で電源を入れたりする事が可能です。

完成

今回の作業はこれですべて完成です。
思ったよりも時間が掛かってしまい大変でしたが、とても満足の行く仕上がりになりました。

テレビを壁掛けにして一番うれしい所は、何といってもスペースが広くなることです。
今まではテレビ台が有ったのでリビングスペースが狭く感じていましたが、テレビ台が無くなった事ですごいリビングが広く感じます。
狭い家なので、少しでもスペースを有効活用できるようになりました。

また、壁掛け金具と言うと、各テレビ専用の物が販売されていますが、結構なお値段が設定されています。
それを思うと、今回はかなり節約できたと思っています。
これぞDIYの醍醐味ですね。自分で考えて、自分で作り、自分で取り付ける。
今回は満足度の高いDIYができました。

それでは!!