今回は、皿小ねじの頭をすっぽりと隠してしまうための、皿モミ( 皿座ぐり )加工はどうやるのかを記事にしてみました。

DIYで使用する頻度がとても高い加工方法になりますのでこちらの記事を読んでぜひ挑戦してみてください。
DIYの完成度が高まります。

以下の記事で皿モミを駆使した記事を書いているので、どのように使用しているのかを確認してみてください。

目次

皿モミ加工とは?

まずは皿モミ加工とは何かを簡単に説明していきます。

図で説明するのが分かりやすいのですが、皿形状をしたねじ(皿ねじ)の頭を材料にすっぽり収めてしまう為に穴をあける事を皿モミ加工、又は皿ザグリ加工と言います。

皿モミ(皿座ぐり)の加工方法と使用する工具は?

皿モミ( 皿座ぐり )加工加工の方法と使用工具について説明していきます。

基本的に皿モミ( 皿座ぐり )の加工は、ボール盤や電気ドリル、インパクトドライバーなど、回転する電動工具に専用のドリルを取付けて加工します。

ポイント

私のお勧めとしては、インパクトドライバーです。
色々なDIYでも使用できますし、価格も安く、簡単に扱えるのがメリットです。

綺麗に皿モミ( 皿座ぐり )加工をしたいのであれば卓上ボール盤がお勧めです。

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専用ドリルには複数種類あります。

皿モミ(皿座ぐり)加工専用ドリル

上記の様なドリルで皿モミ、皿ザグリの加工が可能です。

皿モミ (皿座ぐり) 加工を実際にやってみた
「段付きドリル」編

実際に上で紹介した工具を購入して皿モミ(皿座ぐり)加工をしてみました。
まずは「段付きドリル」です。購入したのはM4サイズの皿小ねじ用の「段付きドリル」になります。

サイズの選択としては、M3~M8までの「段付きドリル」がありますので、自分が使用するサイズの皿ネジに合った「段付きドリル」を購入しましょう。

この「段付きドリル」の特徴としては、穴あけ加工と皿モミ(皿座ぐり)加工が一気に出来ると言う特徴があります。
ドリルの先端には穴あけ「加工用のドリル」、その後ろには「皿モミ(皿座ぐり)加工用のドリル」が付いています。

ポイント

「段付きドリル」はチャックでしか掴む事ができません!
インパクトドライバーでは使用出来ないので注意してください。

早速加工していきます。まずはボール盤に皿モミ(皿座ぐり)専用のドリルをチャッキングします。

「段付きドリル」の取付けが出来たら穴あけ加工をしていきます。
今回はあらかじめ直径2mm程度の下穴を事前にあけておきました。
これくらいのサイズのドリルであれば下穴をあけなくても行けると思います。

まずは1段目の穴あけ加工用のドリルで穴あけ加工をします。
続いて皿モミ(皿座ぐり)加工も一気におこないます。

ドリルの刃を変えることなく綺麗な皿モミ(皿座ぐり)加工が完成しました。

皿モミ(皿座ぐり)加工の穴と通常の穴の比較です。

この皿モミ(皿座ぐり)加工した穴に皿小ねじの頭がすっぽりと納まります。

皿モミ (皿座ぐり) 加工を実際にやってみた
「面取りカッター」編

続いて、もう一種類の皿モミ(皿座ぐり)ドリルを購入しました。
正確に言うと、こちらの商品は「面取りカッター」です。
正式な用途としてはその名の通り、面取りとしての用途です。
ただ、皿モミ(皿座ぐり)加工としても使用可能な「面取りカッター」です。

ポイント

こちらの製品は、取付が6.35mmの六角軸になっており、インパクトドライバーにワンタッチで取付が可能です。

ドリルで穴をあけた後、必ず裏面にバリが出てしまうので、この「面取りカッター」を使用する事で簡単にバリを除去する事が出来ます。
どちらかと言うと、こちらの使用方法が本来の使い方ですね。

ポイント

ちなみにこのバリ取りは、普通のドリルでも可能です。
あけた穴径よりも大きい普通のドリルで削ってやれば同じようにバリ取りができます。

普通の鉄鋼ドリルでも同じように皿モミ(皿座ぐり)ができるのか?

形的に普通の鉄鋼ドリルでも同じように皿モミ(皿座ぐり)ができそうな気がしますよね?

実際にできるかどうかを試してみます。
普通のドリルで皿モミ(皿座ぐり)加工して、皿小ねじを入れてみました。

写真を見ると分かるように様に皿小ねじが少し浮いた感じになっています。

もう少し皿穴を深くあければ皿小ねじの頭は収まりそうですが、そうすると皿穴の径が大きくなり、収まりが悪そうです。

比較対象で、皿モミドリルで加工した穴の写真です。
こちらは皿小ねじが浮かずにしっかりと納まっています。

これはどういったことかと言うと、普通のドリルと皿モミ用のドリルでは先端角度が違うと言うことです。

分かりやすいように図面を書いてみました。

ここで注意して見てほしいのは、穴の角度です。

普通のドリルは118度なのに対して、皿モミドリルであけた穴は90度になっています。

この違いによって皿小ねじを入れた時に浮いたように見えていたのですね。
分かりやすいように、図面上で皿小ねじを入れて検証してみましょう。

同じ径の皿穴をあけようとすると、右側の普通のドリルであけたように角度がぴったりと合わずに浮いた感じになります。

結論

・普通のドリルでもなんちゃって皿モミ(皿座ぐり)加工は可能だが、頭が飛び出る可能性がある。
・頭を飛び出させないように深く穴をあけた場合、皿穴の径が大きくなる。

ポイント

結論としては、しっかりとしたねじの納まりにしたいのであれば専用の皿モミドリルを使用した方が良いと言うことですね。

まとめ

今回はマイナーな情報として皿モミについて記事にしましたが、DIYでも、こういう細かい所が製品の仕上りに影響してきます。

また、皿小ねじがぴったり収まった時の気持ちよさは格別です!

是非皆さんも皿モミ(皿座ぐり)加工をして一味違ったDIYやバイクカスタムを楽しみましょう!

それでは!