今回はガレージ内の作業台を製作して、作業効率を上げて、効率の良いDIYライフが送れるようにします。

目次

作業台を作ろうと思い立ったわけ

ガレージを建てて3年くらい経過したんでしょうか。
今まで作業台が無かったのか?と思われるかもしれませんが、実はありました。はい。

アストロプロダクツのワークベンチです。

元々、ガレージを建てる際もこのワークベンチを入れる事を想定してスペースを確保していましたし、見た目もカッコよくて強度も凄く強くてとても使い勝手の良い作業台でした。

ただ、やはり置き型と言うこともあり、ガレージとの一体感が無い!
こういうのも作業台らしくて良いし、模様替えしたい時も置き型であれば移動したりするのも簡単に出来るので良いのですが、使っていくうちに、もっとガレージと一体感がある木製の作業台が欲しいなぁと思う気持ちが強くなってきました。

最近、DIYなどを本格的にやり始めて自信も付いてきたし、ここはいっちょやったるか!となったわけです。

DIYで作れば後からのカスタマイズも出来ますし、自分で作ったものであれば愛着も沸くでしょうし。

今まで使用していたアストロプロダクツの作業台です。
溶接やバーナーの熱で黒くなっている箇所もありますね。
今までお疲れさんでした!
ちなみにこのアストロプロダクツの作業台は引き取り限定でヤフオクあたりに出品する予定です。

 

どういった作業台にするか?

どういう作業台にするか結構悩みました。
まぁこの悩むっていうのも楽しいものですが。
ここで一生懸命悩んで考えれば良いものが必ずできるはず!

トヨタの創業者、豊田喜一郎さんも言っていました!

現場で考え、現場で研究せよ。

ん?ちょっと違うかな(笑)

まぁとにかく一生懸命考えました。

 

作業台のコンセプト

置く場所は今まであった作業台と同じ場所に作りますが、もっと幅広にして一面を作業スペースにします。
壁の一面に作業台をくっつけるイメージです。
黒い線の所に作業台を取付けます。

作業効率を上げるためには?

今までは、作業台の上で溶接やグラインダー掛けをしており、ボール盤はまた違う場所にあったりと複数個所に工具が散らばっていたので、作業効率がとても悪い状況でした。
それを改善すべく、今回は、工具を作業台にすべて集約し、作業は全て一ヶ所で完結できるようにしたいと思います。

作業スペースとしては、向かって右側を鉄加工用として溶接、グラインダー、バーナーなど、汚れそうな作業をメインとします。
ここのエリアは重作業エリアと名付けます。
向かって左側を組立作業や物書きなど軽微な作業をメインとします。ここのエリアは軽作業エリアです。
隣に備え付けの棚もあるので軽作業にはもってこいです。
色々、物を配置していく中で変更が有るかもしれませんが、まずはこのコンセプトで進めていきます。

この作業エリアを一ヶ所にまとめる事が最大の作業効率を上げる方法です!

補足すると、作業エリア付近に道具も配置しておくことも重要ですね。

作業台の材質

重作業エリアと軽作業エリアでは作業内容が違うので、天板の材質は替えて行こうと思います。

軽作業エリアの天板は赤松集成材(ノースパイン)で一番上にメラミン化粧板を貼り付けるか、作業マットを貼り付けるか迷っています。
メラミン化粧板や作業マットを貼り付ける理由として、赤松の集成材だけでだと、柔らかいため凹みなどですぐに傷だらけになってしまう事が予想されるからです。
赤松集成材を土台にして、メラミン化粧板や作業マットを貼り付ける事により、作業面の強度をアップさせます。

重作業エリアの天板は軽作業と同じ様に赤松集成材(ノースパイン)で一番上には、鉄板を敷きます。
これは溶接やグラインダーなどの作業をすると、鉄粉や溶接の熱で天板面がすぐにダメになってしまうからです。
鉄板で有れば激しい作業にも耐えてくれます。
ただ鉄板は値段がそこそこしますね。

天板は材質を変えるので、軽作業エリアと重作業エリアを区切って製作していきます。

作業台の構造と強度について

作業台の構造は、天板を奥の壁に固定するだけでは手前側に垂れ下がってしまいます。
なので、左側の壁にLアングルで壁と天板を固定し、右側の端には仕切り板を入れていきます。
また、中央辺りにも仕切り板を入れます。後々、仕切り板には引出しを付けて収納スペースとしても活用する予定です。

 

軽作業エリアの作業台製作

ある程度考えがまとまったので、実作業に入っていきます。
まずは材料調達です。

天板で使用する集成材はホームセンターで購入しました。
奥行500mm×幅4200mm×厚み30mmの修正材をカットして使います。

奥行はそのまま使用して、幅方向だけ丸ノコでカットしていきます。

天板の厚みが30mmだったので、手持ちの丸ノコで余裕でカットできるなーと思っていたのですが、切れない・・・。
何度やっても5mmくらい残ってしまいます。

調べていくうちに衝撃な事実が分かりました!

自作の丸ノコガイド分の厚みを計算に入れてなかった(-_-;)

丸ノコでカットできる厚みは37mm。
天板の厚みは30mm。

丸ノコガイドの厚みは12mm!!

全部足すと5mmほどカットできないことになります。これでつじつまが合いました(笑)
こんなことも気づかないなんて、お恥ずかしい限りです。

失敗を糧に次へ繋げることが大事

失敗すると言う事は、何か原因が有るわけです。
その失敗から次はどうすれば良いのかを考えると次に繋がり、より良い物が出来るはずです。

次回、もっと薄くて耐久性があって、滑りが良い丸ノコガイドを作ります!!

丸ノコガイドは使えませんでしたが、何とか無事にカットすることが出来ました。

今回の丸ノコを使用してのカットはガレージの中でやったのですが、集塵機能が付いた丸ノコだったのでガレージ内に粉塵がほとんど出ませんでした。
ほんと、集塵機能が付いている丸ノコを購入してよかった!

私が使用している集塵機能付きの丸ノコはこちらです。
購入レビューはまた次回に紹介したいと思います。

 

サイズカット出来たら、次はコーナーの柱を避けるための切欠きを追加します。
先ほどの写真でも分かるよう天板は柱と柱の中に入れ込みます。
この切欠きはのこぎりでカットします。

カットが終わったら実際に天板を入れてみます。

が、ここで新たな問題が発生!

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電源ボックスの移設作業

高さを合わせて天板を入れようとしたところ、奥に有ったコンセントボックスに干渉する事が分かりました。
幸いにもコンセントボックスは後付けなので、上方向に移設して対応したいと思います。

家庭用のコンセントを触るには電気工事士2種の免許が無いと違法になりますのでご注意を!
私はガレージや家の電気配線をいじりたかったので趣味で電気工事士2種の免許を取得しました。

まずはブレーカーを落として作業します!

電気が来ていない事を確認していから、カバーとコンセントをボックスから外します。

次にボックスを外します。ここの木ネジを取り外して、パイプと繋がっているネジを緩めれば外れます。

本当は、電気工事士的にはここのねじは締め込んだ後に先端を折って外れ無くしないといけないのですが、このガレージの電気工事をした電気工事屋さんは折っていないですね。

先端はビニールテープで巻いて絶縁処理しておきます。
それぞれの線を巻いておきます。間違って白と黒を合わせてビニールテープを巻いたらショートします(笑)

これでボックスが外れました。

ボックスが外れたら、上に上げる為にパイプを50mm程度カットします。
電源線をカットしないように上に巻き上げておきます。

カットできました。

パイプをカットした分、中の電線も少し長いので合わせてカットして皮を剥きます。

電線の皮剥きにはこういう専用の工具を使います。

皮剥き出来たら、コンセントを取付けます。
コンセントはサイドのネジを緩めて差し込むだけです。
注意したいのは、Wと書いてある方に白線を差し込みます。

あとはカバーをして移設完了です!

 

天板をオイル塗装

天板を固定する前にオイル塗装をしておきます。

今回は費用を安く抑えたかったので、家にある余っているワトコオイルで塗装をします。

余っているワトコオイルは、以下の2種類。

1、ドリフトウッド

2、ダークウォルナット

色味を見てみたかったので、余った端材でオイル塗装を試します。

右側がダークウォルナット、左側がドリフトウッドです。

色見的にはダークウォルナットの方が好みですが、ドリフトウッドが結構余っているのでそちらを使う事にしました。

早速天板にドリフトウッドを塗っていきます。塗装した直後なんで艶がありますが、乾くとカサカサになります。
本当はこれくらい艶があった方が高級感が有って好きなんですけどね。今度ニスでも塗ろうかな。

乾いたら早速固定します!

天板固定作業

こうやって出来上がっていく工程がすごいワクワクしますね!これだからものづくりはやめられない!

まずは固定は、天板を差し込んだ部分に下側から木ねじで固定します。

天板側には下穴をあけておきます。

穴をあけることができました。

天板が柔らかい木材なので、ワッシャーを噛ませてねじが陥没するのを防ぎます。

下側から見た写真です。

奥側が固定出来ました。これだけではテーブルとして強度がもたないので、横の壁にアングルで固定します。

皿モミをして見栄え良くします。ほんとこれ便利です。

[blogcard url=”https://maniacucina.work/diy/saramomi/”]

 

つや消し黒で塗装もしてぐっと引き締まりました。カッコ良いです!

皿ねじで固定します。壁側の方が力が加わるので、5ヶ所固定にしています。天板方向は上に載っているだけなので、3ヶ所だけにしておきます。

もう少しで完成です!残りは仕切り板を固定するのみとなりました。
ここまで完成したのを見ると興奮してきますね!

仕切り板の製作

残すは仕切り板を取り付けるのみとなりました。

材料は同じ赤松の集成材を使用します。

天板と違うのは、アジャスターを埋め込むことです。
ガレージ内の床のレベルが悪く、斜めになってしまうので、アジャスターを取り付けて、床レベルと仕切り板のレベルを合わせる事ができるようにしておきます。

具体的にはこの部品を使います。

この部品を小口面に埋め込んで、調整機能を装備させます。
小口に埋め込んでしまうので目立たなくて見栄えもばっちりです。

まずは仕切り板を必要な寸法にカットします。

床から天板の下面までの寸法が900mm~910mmなので、アジャスターの高さ5mm分引いて、895mm弱でカットします。

次に基礎部分の逃がしを作っておきます。
これをしておかないと、柱と板の間に隙間ができます。

逃がしはトリマーでおこないます。

[blogcard url=”https://maniacucina.work/diy/trimmer/”]

 

次にアジャスターを埋め込むための穴をあけます。
メーカー資料によると、穴のサイズはΦ12mmの穴で深さは60mmくらい開けるようになっています。

ここで注意したいのは、小口面に対して垂直に穴をあけないと、アジャスターが曲がって入っていってしまうので注意が必要です。
小口面と言うこともあり、ボール盤は使用できないので、秘密兵器を使います!

こちらです。

ただの、Φ12の木工用ドリルとパイプです。
これをこのように使うと、即席ドリルガイドに変身です!

パイプの外径は板と同じΦ20mmで、内径がΦ12mmとなっています。

即席ですが、良い仕事をしてくれると信じます!

使い方としては、手だけで抑えるとぶれる可能性があったので、両サイドに板を挟み込んで固定しておきます。

もう少し改良すればもっと精度の良い物ができそうです!

思っていた以上にきれいに穴をあける事ができました。

次にアジャスターを調整するための穴を側面にあけます。

あとはアジャスターを埋め込みます。

あとはワトコオイルを塗布して加工は終了です。
続いて固定していきます。
固定方法は反対側と同じようにLアングルで天板と固定します。

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とりあえず完成

ようやく完成しました!
まだ中央付近は仕切りを入れていないので強度的に不安は残りますが、後々カスタマイズしていければと思います。

 

まとめ

今回のガレージ作業台の製作記はかなりのボリュームとなってしまいました。
ここまで読んでくれた方はかなりのマニアとお見受けします(笑)

作業台としてはまだ完成形では無く、天板面に何を貼るのか?や、重作業エリアの製作、引き出しの追加、万力の取り付けなど、やることが盛りだくさんです。
今後の作業台のレベルアップを楽しみにしていてください。

ガレージ作業台としての使いごごちはやはり良いですね。何といっても、以前よりがっちり感が出ました。
やはり壁に固定すると剛性がアップしますね。
これぞ作業台!と言った感じです。
それだけでも作業台を作ったかいが有りました。前までは鉄を曲げる時などに作業台ごと動いていましたからね。

それでは!

 

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