エンジンを降ろして磨きとクラッチ交換をしてみる。第4弾です。
今回は、磨きが終わったエンジンカバーを取り付けていきます。

前回までの記事は以下よりどうぞ

まずはシリンダヘッドカバーから取り付けます。
順番は特に決まりはないのですが、やりやすい個所から取り付けていきます。

取り付ける際には、まず接地面をオイルストーンで面を出してあげます。
オイルストーンは砥石になっているので、オイルを含ませながらこすってあげます。
オイルはエンジンオイルを購入しているのでそちらを使用します。

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続いてパッキンをシリンダヘッドカバー側の溝にはめ込みます。
後はエンジン本体側に取り付け、新調した固定ボルトで締めこんでいきます。
トルクは1.0~1.4Kg・mになります。
あまり強く締めすぎるとネジがなめてしまうので注意しましょう。

続いて、クラッチ側のエンジンカバーを取り付けます。
こちらはガスケットがベッタリと残っているので、カッターとスケルトンを使用して除去していきます。

このガスケットを取り外すのが時間がかかりますが、ある程度剥がせたら、オイルストーンで面をならしていきます。その際に多少残っているガスケットは一緒に剥がす事ができます。

ここまで綺麗に面ができたら、クラッチ板を新品に交換したクラッチを取付けます。
組付けは、取り外した手順と逆に組んでいきます。

クラッチ取り付け

ロックナットも締めていきますが、ここは取り外した時と同じように、インパクトで締めあげていきます。本当はトルク管理しないといけないのですが空回りしてしまうので、インパクトで締めていきます。

インパクトドライバで簡単に締め付け

インパクトドライバのお勧めは、バッテリーなどが付属されていないものを選択するとかなり安く購入できます。
もちろん、バッテリーや充電器を持っている人が前提ですが。
バッテリーは掃除機などにも流用できるので、互換品を使用するのも手です。
私はずっと互換品を使用していますが、発火などは経験していないので問題ないと考えています。(ものによるのかもしれませんが・・・)

元々、ナットはゆるみ止めでカシメがされていましたが、メンテナンス性の事も考えてカシメはせずにそのままで行きます。

後はプレートやバネも取り付けていきます。

ここまで取り付けたら、ガスケットをはめてクラッチカバーを取り付けていきます。
取付けはゴムハンマーで水平に叩いていきます。軽く叩くだけですんなり入るので無理に入れないようにします。

下の画像くらいまで入ったらあとはボルトの締め上げで隙間を無くしていきます。

今まで取りついていたボルトは腐食しており、見栄えも悪いので、取り付けボルトは新しい物を取り付けします。

腐食しているボルトはかなりさび付いているものがあります。
新しいボルトはステンレスボルトにするか迷ったのですが、相手側がアルミのため、ステンレスだとボルトがかじる恐れがあるので、鉄でメッキのボルトにしました。
エンジン部は特に熱がかかるため、かじりやすくなります。

ステンレスボルトよりも鉄ボルトは安いので、腐食したら交換したほうが経済的にも負担になりません。
むしろ、かじり付きによってボルトが折れたりする方が手間とメンテ費用がかさみます。

ボルトの取り付けが完了しました。かなりきれいに見違えたと思います。

オイルフィルターも新しいものを購入しているので取り付けます。
ゴムパッキンもセットの物にしています。安くてよかったのですが、海外製のためか到着までに2週間ほどかかりました。
まぁ急いでいないので良かったのですが。

下の画像の個所のパッキンを交換して、オイルフィルター取り付けです。

バネも忘れないように先に入れておきます。

違うサイズのゴムパッキンも付属されていましたが、恐らく他の車種?のものだと思うのでそのままスルーです。

オイルキャップも取り付けて完成です!

続いて、ジェネレータカバー側も同じように取り付けます。
サクッと写真だけ載せておきます。

ここまで来たらあとはもう少し!
次は塗装です。
GB250はシリンダ部分が黒に塗装されているので、同じように黒塗装をおこないます。
エンジン部を塗装する場合は耐熱塗料でないと剝がれてしまいます。
今回はこちらの耐熱塗料を使用しました。
色は半つや黒になります。本当は完全に艶消しがよかったのですが、つやありか、半つやしかなかったのでこれで我慢です。

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塗装したくない箇所はマスキングしておきます。
マスキングテープで細かいつなぎ目をマスキングしたら、残りはマスカーでマスキングします。

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やり方は、まずは大まかにマスキングテープを貼り付けます。

次に、やすりでエッジ部分を擦ってあげると綺麗にマスキングがカットできます。

マスキングがすべて完成しました。

塗装前は必ずシリコンオフで脱脂をしましょう。

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塗装した直後はつや有り黒ですが、乾くとよい感じの艶消しとなりました。

TととSとそとそう塗装塗装
半艶もなかなか良い感じです。

これでエンジンカバー関係は完成です。
次回はついにフレームにエンジンを取付けていきます。
ようやく先が見えてきてわくわくが止まりません!

それでは!!