私はガレージで、「もの作りDIY」「バイクカスタム」「ガレージライフ」をしているのですが、そういったDIYをしていくと、必ず端材が余ってきます。
端材は鉄パイプだったりフラットバーや木材だったりと多種多様な端材がDIYの過程で生まれてきます。

この写真を見てください!
端材がかなり溜まっており、狭いガレージのコーナーの一角が埋まっています・・・。
これではガレージ内での作業に支障がでるため、早急に対策しなければいけませんね。

今回は、そんなDIYを行う上で絶対に出る端材を収納するためのボックスを製作していきます。

目次

材料調達

まずは材料の調達を行います。
なるべく安く済ませたいので、端材を使用しつつ、必要な材料はホームセンターで購入しました。

今回使用する材料は以下の材料になります。
移動式にするため、キャスター車輪も購入しています。金額としては、このキャスター車輪が一番高価でした。

・合板 12mm厚
・角材 40mm
・杉板 100mm幅
・キャスター車輪 5個

一部端材を使用しているので、正確な金額は分かりませんが、全てホームセンターで購入でき、3000円程度で揃える事ができました。

製作工程

材料が揃ったところで早速製作に入っていきます。
基本的には箱の形状にしながら、強度を見ながら筋交いを入れていく方向で進めます。

材料カットとサンダーかけ

大まかな形状をイメージしながら、材料のカットをおこないます。

安い材料なので、ささくれなど、表面がすごい汚れています。
これをしっかりとサンダーで削る事で仕上がりが良くなります。

オイルステイン塗装

こちらも安く塗装を済ませるために、余っているワトコオイルのドリフトウッドを塗装していきます。

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全て塗装し終わって乾かしている最中です。
写真では色見は少し濃い感じに見えていますが、乾くともう少し薄い泥っぽい感じに変わってきます。

組立て作業

組立ては木ビスを使用します。
私がいつも愛用しているのはこちらです。見た目も黒色でおしゃれな木ねじです。
こちらの商品は、品名でもありますが、木が割れにくいビスとなっており、今回のような薄い板の木口面にビスを打ち込んでも木が割れにくくなっています。

一番下の底板を基準にして、箱形状にして組み立てていきます。

組立てのポイント

組立て時には木ビスだけでは無く、木工用ボンドも併用することで強度アップする事が可能です。

木工用ボンドを強固に接着するには、しっかりと圧着する必要があります。
圧着には以下の様なバークランプを使用します。

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こちらのバークランプは値段の割に作りがしっかりしているのでおススメです。
木工作業で箱形状を作るのであれば、必ず必要になってくる道具の一つです。

バークランプで固定した状態で、裏側からも木ねじで固定します。
こうすることで、接着剤の強度と、木ねじの強度が合わせられ、強度のある箱が製作可能になります。

同じようにして4方を囲っていきます。
隣合わせになるものは、横からも木ねじを打ち込み、強度をアップさせます。

ポイント

横から木ねじを打つ際にはしっかりと面を合わせて打ち込みましょう。

これで、箱の下側が完成しました。
少しづつ形になってきました。DIYの楽しいところは、形が作られていく過程でわくわく出来る事ですね!
この気持ちが分かるあなたは十分なDIYマニアです!

次は柱を立てていきましょう。あらかじめ用意しておいた角材を使用します。
角材を四隅に立てていくのですが、立てた際に、外側から木ねじで打ち込んでいきます。
ここも木工用ボンドを使用して強度UPを図ります。

一気に4本とも立てていきます。

ポイント

4本の角材の直角度はなるべく出して取り付けます。
ここで直角が出ていないと後でめんどくさいことになってしまいます。

続いて、4本の角材を上でつなぎ合わせるための板を取り付けていきます。
ここもバークランプを使用しながら木ねじで固定します。
手で押さえつけるだけだと、隙間ができてしまうので要注意です。

4方が囲われると箱っぽくなってきました!
この状態だけだでもある程度の強さは有ったのですが、重たい材料がのしかかった際に、破損したら嫌なので筋交いを入れることにします。

筋交いは斜めに板を打ち付けてみました。
この筋交いがあるだけで横揺れに対してかなりの効果があります。
これで重たい材料がもたれかかってもびくともしないはずです。

特に私は木材だけではなく、鉄材もあるので、とにかく重たいのです。
恐らく、端材を全部集めると50kg程度の重さが有るでしょう。

次は端材収納ボックスを移動式にしたいので、キャスター車輪を取り付けます。
移動式にせずに、置き型にしてしまうと結局スペースが食われてしまうので、移動式にしておいて、その奥の収納は使えるようにしておきます。

キャスター車輪は40mmの径の物を用意しました。
あまり小さいものだと、重いものを搭載した際に、キャスターが回りにくい事になってしまうので、予算と相談して、なるべく大きいものを用意しています。

ハンマーキャスター Φ40

さらに注意したいのは、耐荷重です。

キャスター車輪には1車輪あたりの耐荷重が設定されており、それ以上の重さの物を使用すると車輪自体が破損する恐れがあります。
そういったことを防ぐために、記載されている耐荷重以下の重さの物が載るように設定します。

今回の例とすると、車輪1輪あたりの耐荷重は25kgとなります。
したがって、25kg × 4輪 × 0.8 = 80kg となります。

ここで注意してほしいのが、単純に「耐荷重×車輪数」ではない!と言うところです。
実際に車輪というのは、4輪がすべて地面に対して接地しているわけではありません。
通常は3点接地を繰り返している事になります。
なので、4輪で計算してしまうとぎりぎりの耐荷重であった場合に、耐荷重を瞬間的に超えてしまう可能性があります。
一瞬耐荷重を超える程度や、大幅に耐荷重を超えていなければ、問題ありませんが、0.8と言う係数を掛けることによって、破損に対する安全率を見ておきます。

前置きが長くなりましたが、キャスター車輪を取り付けていきます。
今回のキャスター車輪は4輪共、自在キャスターを使用して、方向性に関係なく自由に移動させれるようにしておきます。

端材収納ボックスの裏側に取り付けますが、底板そのままに取り付けると12mmの合板で薄いため、裏側にさらに12mm合板を挟んで木ねじで固定します。

最初はキャスター車輪は4箇所にしておいたのですが、真ん中のたわみが大きかったので、念のため中央にも1個キャスター車輪を追加しておきました。

早速、端材を入れても問題なく移動可能か確認してみました。
動作具合としてはかなりスムーズに移動することができます。
やはりキャスター車輪を少し大きめにしておいた事が功を奏しました。

全体の強度的には問題ありませんでしたが、1点気になるところが出てきました。

端材を入れて収納ボックスを移動させると、中で材料が動いてしまうことです。
木材は大きい物が多いので問題ありませんが、鉄の端材が特に小さく、移動した際に動いて倒れてしまいます。
鉄材は先が尖っている物が多く、倒れた際に顔のあたりに材料が来るのでとても危険です。
これは何とかしなければいけません。

箱の中に仕切りを入れて鉄材を仕切れるようにしました。
こうすることで材料が倒れることがなくなりました。

ここまでできれば、完成まであと少しです!

最後の仕上げとして、以前100円均一で購入したプレートが余っていたので飾りとして取り付けました。
ただ取り付けるのもアレなので、ちょっとしたエイジング処理を施しました。

白のペンキでベースを作ります。
茶色のペンキで汚れた風に!
さらに黒のペンキで汚れをひどく!

完成です!
どうですか?なかなか汚らしい感じに仕上がって満足です。
今回使用したペンキも100円均一で売っていたものを使用しました。
100円で何でも揃うので貧乏DIYには助かります。

最後にこれを接着材と釘で打ち付けて完成です!

こういった接着剤が固まるまで抑えておくのに便利なクリップです。
1000円で8個とかなり安く販売されているのでお勧めします。
特にAmazonが安いのでお勧めです。

やっと完成です!材料の準備などに時間がかかりましたが、無事に完成することができました。

筋交いと箱の部分の木材が違うものを使用したので、少し色合いが違ってしまいましたが、それもまた味ということで!

思っていた以上に安く完成したので大満足です。
大きさも自分が思った通りのサイズ感で、端材がすべて収まってよかったです。
逆にこれ以上大きくなると、ガレージ内が狭くなるのでちょうどよかったです。

こういったサイズなども自分が気に入ったサイズや質感にできるのがDIYの醍醐味ですね!

それでは!!