今回はGB 250のメンテナンス性をアップさせるカスタムを行いました!私の GB 250は以前の記事を見てもらうと分かりますがシートベースもオリジナルフレームもオリジナルで製作を行っています。そのため純正とは違う取り外し方法になります。
メンテナンス性を意識して設計したつもりでしたが、フレームの構造上、ボルトへのアクセスがどうしても困難になってしまいました。その結果、バッテリーにアクセスするには、まず電装ボックスを取り外し、その後シートを外す必要がある構造になってしまいました。
私のバイクにはリチウムイオンバッテリーを使用していますが、乗る頻度が少ないため、バッテリーをストアモードにして放電しないように管理する必要があります。しかし、その都度バッテリーにアクセスするために、まず電装ボックスを外し、その後シートを取り外す作業が必要で、この手間に悩まされていました。
そこで今回は、電装ボックスを取り外さなくても、シートベースを外すだけでバッテリーにアクセスできるように改造することにしました。
設計&製作
まずは、シートベースの固定方法をどのように改造するかを考えます。先ほど見ていただいたように、現在の固定方法は、前後にそれぞれ1本ずつボルトで固定する仕組みです。シートベース側にはナットを埋め込み、本体フレーム側にはプレートを取り付けて穴を開け、その部分でシートを固定する構造になっています。
現状では、後ろ側のボルトにはアクセスできるものの、前側のボルトが電装ボックス内に隠れてしまい、アクセスが困難な状態です。
そこで、前側のシートベースの固定方法をボルトではなく、はめ込み式に変更し、後ろ側のみをボルト1本で固定する形にしたいと考えています。
このはめ込み部分をどう設計するか悩みましたが、最近購入した3Dプリンタを活用し、はめ込み用のブラケットを作成することにしました。これにより、ブラケットがぴったりとフィットし、がたつきがないよう仕上げていきたいと思います。
文章だけではイメージが分かりにくいと思うので、さっそく3Dプリンタで製作してみました。
完成品だけ見ると簡単に製作しているように見えますが、実際にはかなりの試作品を製作しています・・・
まずはタンク側の固定ボルトに共締めでフランジ付きのボスのようなものを作ります。こちらは簡単に作ることができました。
次にシート側に固定するブラケットを製作します。こちらはかなりの数を試作して失敗を繰り返しました・・・。
これだけの失敗作を作りこんで、ようやく納得のいくものが完成しました。こういう試行錯誤して作成する場合に3Dプリンタは適しています。
材料費的には300円程度の材料費になるので、それだけの材料費で自分の思った通りの物が作れるのであれば最高のコストパフォーマンスです!
今回使用した3Dプリンタは以下の記事で詳しく紹介しているので、今までの製作品もご覧ください。
造形した部品をそれぞれ取り付けて実際にシートベースを固定してみます。やはり何回も失敗しただけあってかなりのフィット感です。
これでわざわざ電装ボックスを外す必要がなくなったのでかなりメンテナンス性が向上しました。こういった細かいこだわりでも積み重ねていくことで自分だけの最高のバイクが完成します。そう考えると DIY は本当に楽しいなと思います。
次回もまだまだ細かい箇所をカスタムする予定なので記事で紹介していきたいと思います!
それでは!