私が購入した工具の中でも一番便利だと思った工具を紹介したいと思います。
それはチップソー切断機です。
地味に楽天ポイントが1万円分くらい残っていたのでお安く?購入できました。
さんざん悩んだあげく、この機種にしました。
目次
チップソー切断機とは?
今回は、そんな悩み抜いた末に購入した、チップソー切断機を使って、材料カットやメリット、デメリットなどレビューをしていきたいと思います。
まずはチップソー切断機について簡単に説明します。
チップソー切断機とは、チップソーという円盤状の丸のこ刃を取り付けて、材料の切断を行う電動工具のことです。
チップソー(丸のこ刃)には鉄用や木工用、両方可能な兼用チップソーなどがあり、このチップソーを使い分けて、様々な材料を切断します。
その他に、ハンディタイプや卓上タイプと言った種類に分けられます。
今回購入したチップソー切断機は卓上式で、材料を送りながらカットしていく工具になります。
※ハンディタイプについては別の機会に説明します。
卓上丸のことチップソー切断機の違いは?
今回購入したのはチップソー切断機と呼ばれる物ですが、同じような形状で卓上丸のこと呼ばれる電動工具が有ります。
こちらは一般的にはに木材をカットするように設計されています。
金属用のチップソーをセットすれば金属も切断出来ますが、木材専用で設計されている物が多く、構造材が樹脂などが使われている場合があり、金属を切断した時に出る火花で樹脂部品などが溶けたりする事があります。
ただし、最近では木材も金属も両方切断可能でうたっている機種が多くなってきているので、明確な線引きはあいまいになってきています。
仕様緒元
今回購入したチップソー切断機の仕様諸元です。
電圧:AC100V
周波数:50/60Hz
消費電流:6.2A
消費電力:600W
回転数:4800min-1
電源コード:1.8m
刃物寸法(付属品):外径190mm×内径20mm
のこ刃は一般的にホームセンターでも入手可能な外径が190mmで内径が20mmの物なので容易に入手できそうです。
ここも選択する上で重要な項目ですね。
開封の儀
前置きが終わった所で、実際に開封をしていきます!!
まずは外観です。この機種は鉄鋼用と木工用、両方とも切断が可能な機種になります。
恐らくこの価格からすると中国製かと思われますが、見た目はとてもしっかりした梱包をされています。
中を開けてみると、薄いビニール袋に本体がくるまれており、付属品と取説が同梱されていました。
激安価格なのに、ちゃんと保護メガネまで付いています。
製品自体の作りは思っていたよりもしっかりしています。
のこ刃も最初から取り付けてあり、電源を入れればすぐにカットできるようになっています。
こういった心使いは初心者には助かります。
梱包状態の本体はロックされてコンパクトにまとまっています。
右後ろに有るラッチを引っ張ると本体が上がります。
上がった状態。
このねじを緩める事で、のこ刃が垂直方向に45度、水平方向に45度まで角度をつける事ができます。
本体の方(のこ刃が付いてる方)をひねるとカチカチと音がして5度単位で調整できます。
ただ、カチッとはまっても遊びがあるので、角度は目安で正確にカットしたいなら、角度をちゃんと測定して固定した方が良いです。
角度を合わせた後は、しっかりとねじ締める事を忘れずに。
ちょっと分かりにくいですが、これは左側に45度傾斜カット。
こちらは90度直角切り。
斜め45度カット
メーカーの推奨切断能力は以下になります。
丸棒 直径20mm
パイプ 直径60mm
L型鋼65mm×65mm
木材45mm85mm(直角のみ)
DIYで良く使用する、SPF材2×4材の38mm×89mmは直角であれば1発カットが可能です!
※2×4材は傾斜カット、斜めカットは出来ません。
上記の様に、残念ながら斜めカット、傾斜カットは構造上カット出来ない場合があります。
SPF材については以下の記事にて記載していますのでどうぞ。
実際にカット
前置きはここまでにして、実際にカットして、切断面や切断スピードなどを試していきたいと思います!
鉄角パイプ:25mm×25mm×板厚1.6mm(直角90度カット)
まずは鉄製の角パイプ25mm角の板厚1.6mmの直角90度カットをしてみます。
まずはこの押さえ金具で材料を抑えます。
押さえ金具は貧相ですぐに壊れそうです。あまり強く締めすぎると金具が折れそうです。
あと、角材は押さえやすいですが、丸材は押さえにくく、いまいち安定感に欠ける印象があります。
材料が長すぎる場合は、バランスが取れずに、本体が傾いてしまうので、材料が平行になるように物をかませて調整します。
準備が出来たらいざカット!!
しっかりとハンドルを握って、スイッチを握ってチップソーを回転させます!
ギュイーーーーーーーーーーーーーン!!!
と言う音が鳴り、チップソーが高速回転します。
ゆっくりと、材料に向かって押し下げて行くと、材料をカットできます。
時間にすると、約3秒くらいでカットができました!
力は軽く押し下げる感じでも簡単にカットできます。
今までこういった材料はグラインダーでカットしていたんですが、
なんて無駄な時間だったのかと、痛感しました・・・。
カットした切り口もかなり綺麗です。
スコヤで直角も確認してみますが、ほぼ出ています。
鉄角パイプ:25mm×25mm×板厚1.6mm(斜め45度カット)
続いて、45度カットを試してみます。
まずは本体を45度に角度を向け、90度カットと同じ要領でカットしていきます。
45度カットでも切り口はとても綺麗です。
実際に角度を測ってみますが、45度正確に出ています。
角度調整にあそび(がたつき)があるので、調整方法が少し難しいですが、分度器などで測って調整してやることで、そこそこの精度は出せる事が分かりました。
今回はこれだけの材料をカットして、30分程度で終わりました!
今までと比べるとかなりの時間短縮で、かなり費用対効果が高いと感じます。
SPF材 2×4 38mm×89mm(直角90度カット)
SPF材は2×4材だったら一発でカットできました。ただし、斜めカットや傾斜カットはできませんでした。
あと、木材をカットした場合に、切り口の断面が少しバリがあるような感じになります。
これはのこ刃の影響が大きいと思います。
木材専用ののこ刃を別途購入すれば満足いくカットが出来そうです。これに関してはいずれ検証してみたいと思います。
騒音測定
私は仕事が終わってから夜に作業する事が多々あるんですが、実際に夜間に使用しても問題無いか、騒音を測定してみたいと思います。
測定場所はガレージ内の夜20時頃に行いました。
何もしていない状態で約40~50db程度です。
とても静かな状態です。
環境省のホームページに騒音に関する基準が有ったので、それに基づいて測定してみます。
表を見ると、家の場合はBに当てはまりそうです。なので、夜間は45db以下という事ですね。
騒音に係る環境基準
地域の類型 | 基準値 | |
---|---|---|
昼間 | 夜間 | |
AA | 50デシベル以下 | 40デシベル以下 |
A及びB | 55デシベル以下 | 45デシベル以下 |
C | 60デシベル以下 | 50デシベル以下 |
(注) 1 時間の区分は、昼間を午前6時から午後10時までの間とし、夜間を午後10時から翌日の午前6時までの間とする。 2 AAを当てはめる地域は、療養施設、社会福祉施設等が集合して設置される地域など特に静穏を要する地域とする。 3 Aを当てはめる地域は、専ら住居の用に供される地域とする。 4 Bを当てはめる地域は、主として住居の用に供される地域とする。 5 Cを当てはめる地域は、相当数の住居と併せて商業、工業等の用に供される地域とする。 ※環境省、騒音に係る環境基準について 抜粋
では早速測定。
チップソー切断機のすぐ隣で測定 ⇒ 85db
うるさいと思っていましたが、数字に表すと想像以上にうるさいです
やはり、チップソー切断機のすぐ隣はすごくうるさいと言う事です。
次にガレージの中でチップソー切断機を回転させた状態で、外で騒音を測定してみます。
ガレージの外で測定 ⇒ 65db
基準値は50dbですが、あっさりと超えてしまいました。
結果が出る前からうすうす感じてましたが、夜間の使用は控えた方が良いようです・・・。
もっと防音ガレージに施せばいけるかもしれません( ´∀` )
まとめ
今回購入したチップソー切断機は、低価格でエントリーモデルとなっており、
初心者が購入するにはうってつけの機種になります。
エントリーモデルといっても、木材、鉄鋼など、あらゆる物がカット可能となっており、
この機種さえあれば材料をカットする事においては、困る事がない機種となります。
特に、価格の面で安い割にはパフォーマンスが高いため、初めてチップソーを購入する方には本当におすすめです。
メリット
- 価格が安い割にはパフォーマンスが高い
- 斜めカット、傾斜カットが可能(材料による)
- 木材、鉄材の両方がカットできる
- 2×4材が1回でカットできる
デメリット
・材料を抑える金具が貧相で壊れそう
・斜めカット、傾斜カットの精度を調整してやらないといけない
・結構な騒音を発生させるので、夜間の作業は控えた方が良い
上にデメリットを上げましたが、抑え金具以外は調整次第で何とかなるので、
デメリットを差し置いてメリットの方が圧倒的に多いです。
私は購入して、作業時間が1/3ほど短縮されました。
DIY初心者の私にピッタリのチップソーカッターでした。
是非みなさんにも購入してもらいたいですね。
それでは!!