前回、ガレージにモニターを設置して作業環境を整えましたが、今回はさらに効率的に使えるよう、キーボードとマウスを壁に取り付けて収納できるようなアイテムを3Dプリンタで作成していきます。
使用する3Dプリンタは、前回ご紹介したBambu LabのP1Sという機種です。このプリンターは非常に性能が高く、さまざまな造形が可能です。私が使用しているモデルは価格が約15万円と高価ですが、廉価版モデルもあり、そちらも同等の性能を持っています。そのため、初めての方には、まずは廉価版を購入して試してみることをおすすめします。
現在の気に食わないところ
今は折りたたみ式の机の上にキーボードとマウスを置いているのですが、机を折りたたむときに固定されていないキーボードとマウスが落ちてしまうことがストレスでした。これを解決するため、キーボードとマウスをしっかり収納できる専用の壁掛けホルダーを設計・製作します。
この専用の収納フォルダがあることで机をたたんでもしっかりと固定しておくことができます。
やはり狭いガレージだとどうしてもスペースが限られてしまうため、少しでも広く使えることを想定していつもカスタムを行っています。
形状設計とモデリング
今回作成する部品は、以下のようなシンプルな形状で設計をおこないました。
キーボードホルダー
まずはキーボードホルダーを設計します。形状としてはキーボードを左右で支える形状のパーツにします。左右対称のデザインにすることで、シンプルで見た目がすっきりする形状にしておきます。
固定方法としてはキーボードを上から差し込む形にして固定する感じになります。3D形状は以下のようになります。
マウスホルダー
マウスの形状に合わせた箱型のホルダーを作成しました。こちらも上からマウスを差し込む形にしています。
私が使っているマウスはロジクールの「G304」というモデルなので、この形状にフィットするデザインを採用しました。モデリングは写真を取り込んで形状をなぞってモデリングしたのでかなりぴったりのサイズになっています。
このマウスはかなり使い勝手が良く 私は仕事で CAD を使うのですがその時にも使用しているため相当操作性がいいマウスになります。一応このマウスはゲーミングマウスになりますが、そんなに高くなく耐久性もいいのでもう3年以上使っています。
使用ツール
次は今回造形するためのツールを紹介したいと思います。
基本的には 3Dプリンタ 本体と材料、あとは取り付けるための工具などになります。
3Dプリンタ本体
まずは 3Dプリンタの本体です。私が使用しているのはBambuLabというメーカーのP1S AMSという機種になります。以下の記事でどういったものかを説明しているのでよろしければご覧ください。
PLAフィラメント
今回の材料は PLAフィラメントを使用しています。このフィラメントは一番安価で使いやすいフィラメントになります。特徴としては熱には弱いですが結構硬く造形できるため汎用性の高い一番よく使うフィラメントになります。
Amazon のタイムセールなどで 私は購入するのですが、1kg あたり約1500円程度で購入は可能になっています。
やはり材料はコストパフォーマンスに繋がるのでなるべく安いもので済ましたいですよね。
製作手順
- モデリングとデータ作成
Fusion 360を使ってキーボードホルダーとマウスホルダーを設計。 - 3Dプリンタで造形
作成したデータを3Dプリンタで出力します。材料は一般的なPLAやABSで十分です。 - 壁への取り付け
造形が完了したら、ホルダーを壁にネジで固定します。キーボードホルダーはモニターの中央と揃えて配置し、その隣にマウスホルダーを設置しました。
完成と使い心地
完成したホルダーにキーボードとマウスを収納したところ、作業環境が驚くほどすっきりしました!
折りたたみ机を閉じても、キーボードとマウスが落ちる心配がなくなり、使い勝手が格段に向上。これで作業スペースをもっと効率よく活用できそうです。
まとめ
デスク周りの収納に悩んでいる方は、3Dプリンタを活用してみるのはいかがでしょうか?自分にピッタリのアイテムを簡単に作れるのが魅力です。ガレージや作業スペースをさらに快適にするために、ぜひ試してみてください!