今日はガレージにモニターを取り付け、パソコンでの作業効率を上げたいと思います。使用するモニターは、以前Amazonで購入したASUSの27インチのものです。このモニターは、もともと在宅ワーク用に作った机に取り付けていたものですが、最近は在宅ワークの機会が減ったため、ガレージでブログの執筆や3Dプリンタでのモデル作成にサブモニターとして活用したいと思っています。
今回モニターを取り付ける場所はこちらになります。以前、折り畳み式の机を追加した場所になります。

取り付け方法は非常に簡単で、モニターの裏にあるVESA規格の取り付け穴を使用して、壁にブラケットを固定するだけです。もともと在宅ワークをしていた机にはモニターアームを設置しており、モニターにはそのアーム用のブラケットが付いています。今回はそのブラケットを再利用し、壁面側の固定ブラケットを3Dプリンタで製作して、コストを抑えていきたいと思います。3Dプリンタは本当に何かと便利で助かっています。
私が使用している3Dプリンタの詳細については、別途紹介しているので、興味のある方はそちらをご覧ください。
それでは、早速3Dモデルを作っていきます。使用するソフトは、無料で誰でも使えるFusion 360という3D CADソフトです。これはAutodesk社が開発しており、主に機械設計で使用されるCADソフトですが、個人や教育機関で使用する分には無料なので、非常に便利です。3Dプリンタの購入を検討している方は、このソフトも一緒にインストールしておくことをお勧めします。
ノギスで実測しながら形状を考えていきます。
固定方法としては、上側からネジで固定する形です。少し幅が狭いため作業はやりづらいですが、上から長めのドライバーでアクセスして固定する形になります。モニター側のブラケットには差し込み用のガイドがあるので、固定するブラケット側にもスライドできるように切り込みを入れています。以前モニターアームで使っていたものは鉄製でしたが、今回は3Dプリンタ製なので強度に少し不安は残りますが。


基本的にモニターはブラケットに「乗せる」形になるので、ガイド部分はあくまで位置決めの機能を持たせています。荷重は主にボルトにかかるように設計しました。壁面への取り付けには皿ネジを使い、きれいに収まるように設計しています。
3Dモデルが完成したら、これをSTL形式に変換し、3Dプリンタ用のスライサーソフトに取り込みます。今回は強度が必要なブラケットなので、インフィル密度を上げて50%に設定しました。これくらいの部品であれば、30分程度で完成します。


完成したブラケットを実際にモニター側のブラケットにはめ込んでみると、スムーズに収まり、感触もばっちりです。


後から取り付けの際に上からねじ固定するので、ねじ固定用のタップを開けておきます。3Dプリンタの材料は 樹脂のため通常だとタップを開けることは難しいですが、PLA という素材は硬めの素材なので、取り外しを頻繁にしない箇所であればそのままタップを切っても十分に強度が得られます。


次は取り付け作業です。いつものように木が割れにくいビスを使い、インパクトドライバで4点しっかり固定します。
モニターのサイズを測り、取り付けたい位置からブラケットまでの距離を正確に計算して取り付けていきます。
上からスライドさせてはめ込むので、スライドできる分も上に空間を持たせておきます。



ブラケットの位置が正しいかを一度確認するためにモニターを取り付けてみます。
ノートパソコンとの位置関係も思った通りでバッチリです。


一旦すべての機器を取り外した後、配線関係の整理に取りかかります。今回、整理する配線としては、電源ケーブル、アダプター類、そしてHDMIケーブルが含まれています。これらのケーブル類をモニターの裏にすっきりと隠すことを考えています。しかし、単にモニターの裏にまとめて置くだけでは、どうしても配線が乱雑に見えてしまいます。そのため、3Dプリンタで専用の配線ホルダを作り、それにケーブルをまとめて収納することで、見た目も機能的にもスマートに整理できるように工夫していきたいと思います。
早速モデルを制作し、3Dプリンタで造形を試してみました。基本的にはシンプルな形状にしたかったため、筒状の本体に、両端にコネクターが通る穴を開けただけの簡単なデザインにしました。この構造であれば、コネクタ以外のものが引っかかって抜けにくく、あまり動くこともないと思います。
また、サポート材をなるべく使いたくなかったので、片側をコネクタ抜きのための形状にし、もう片側は何も無い形状にしました。そのため、片方からはどうしてもコネクタが抜けてしまうことがありますが、これを回避するためには別部品で追加のパーツを作る必要があります。今回はそこまでの対応は必要ないと判断し、あえてパーツを追加しませんでした。
固定はモニタ裏に両面テープで固定します。




あとはHDMIのケーブルが直線だと壁に干渉してしまうので、90度向けれるアダプタを取り付けます。HDMIケーブルも配線ホルダ内に入れて反対側から出せるようにしておきます。


配線関係の処理が終わったらモニターを再度ひかっけて、無事完成です!
モニタの電源線が少しみっともないですが、それはまた後日に対応したいと思います。
