今回は3Dプリンターで製作したサイクロンを使用して、サイクロン集塵機をDIYで製作していきます。
自分で製作してみたい方は参考にしてみてください。
自分で作らなくても、私が製作したものを販売していますので、よろしければ以下より購入ください。
用意する材料
ペール缶
通常は金属製のものを使用しますが、今回はコストを抑えるために樹脂製のものを使用します。
サイクロン本体
サイクロン本体は3Dプリンターで製作します。使用するプリンターは、前回紹介した「バンブラボ P1S」という機種です。詳細は以下の記事で紹介していますので、興味がある方はぜひご覧ください。なお、3Dプリンターで製作したものと市販されているサイクロン本体に機能的な違いはありません。
集塵用ホース
サイクロン本体からゴミを吸い取るためのホースです。今回は、一般的に販売されている排水ホースを流用します。
使用する工具
ホルソー
ペール缶に穴を開けてサイクロン本体を接続するために使用します。ホルソーがない場合でも、ドリルやキリを使って穴を開けることは可能ですが、仕上がりが綺麗にならないので、ホルソーの使用をおすすめします。
インパクトドライバー or ドライバドリル
穴あけに使用します。電動ドリルでも問題ありませんが、インパクトドライバーがあると他にも色々使えるので便利です。特にマキタ製はバッテリーの互換性が高く、様々な機器で使用できるためおすすめです。
カッター
ホルソーで穴を開けた後のバリ取りに使用します。
ヤスリ
同じく、ホルソーで穴を開けた後のバリ取りに使用します。
製作手順
- 穴あけ作業
まずはペール缶にサイクロン本体を取り付けるための穴を開けます。ホルソーを使って樹脂製のペール缶に穴を開けます。金属製のペール缶だと作業が大変ですが、樹脂製だと簡単に穴を開けられ、ホルソーにも負担がかかりにくいのでおすすめです。
穴を開けたばかりの状態ではバリが出るので、これを除去します。手で取ることも可能ですが、綺麗に仕上げるためにはカッターとヤスリを使って処理します。まずはカッターでバリを削り、その後ヤスリで整えて切断面を綺麗にします。
- 蓋のバンドを外す
ペール缶の蓋を固定しているバンドを外します。このバンドを外さないと蓋を閉めるのが難しくなるため、必ず外しましょう。バンドを外した後もバリが出るので、カッターできれいに整えます。写真を撮り忘れましたが、以下はバンドを外した後の状態です。
- サイクロン本体の取り付け
穴あけが終わったら、サイクロン本体を取り付けます。取り付けはねじ式なので手で簡単に取り付け可能です。
- ホース接続アダプタ取り付け
次にホース接続アダプタを取り付けます。こちらも3Dプリンタで製作済みなので、とりつけるだけになります。こちらは接着剤で固定します。
3Dプリンタで製作しているので、どんな形状にも合わせて製作することができます。それが私のDIYの得意なところです。
- 掃除機の接続アダプタ取り付け
次は掃除機の接続アダプタの取り付けになります。こちらも先ほどと同様に3Dプリンタで製作をおこないますが、こちらは掃除機が変わったときのことを考えて、はめ込み式にします。はめ込み式だと取り外すのは少し大変ですが、交換できるメリットは大きいです。
今回取り付ける掃除機は、私が愛用しているマキタのハンディクリーナーを使用しています。
この掃除機は小型でバッテリー式なのにかなり吸い込みが良いです。普通にガレージだけでなく、家の中でも1台で賄っています。バッテリー式というのも助かっており、ガレージ内の工具のバッテリーと共用できるので充電切れが起きてもすぐに差し替え変更可能です。
- 集塵ホースの取り付け
最後に集塵ホースを取り付けて完成です。
集塵ホースはホースサイズにぴったりとアダプタを製作しているので、アダプタに差し込むだけで完成です。しっかりと差し込めば取れることはありません。
以上、サイクロン集塵機のDIY製作手順になります。
集塵効果を試してみる
完成品を実際に使用してみましたがとてもゴミを分離してくれています。
マキタの丸ノコにサイクロン集塵機のホースを取り付けて集塵効果を試してみました。
結果としては、しっかりと分離してくれているので機能としては全く問題ありませんでした。
ペール缶の中を見てもしっかりとサイクロン形状で粉が落ちて行っているのが分かりますね。
最後になりましたが、今回製作したサイクロン集塵機は以下で購入が可能となります。
興味がある方はぜひご覧ください。