今回は 3 d プリンターで皿ネジをきれいに収める方法について説明していきたいと思います。
以前、「鉄に皿ザグリを作成する方法」をご紹介しました。この記事は、当ブログの中でも1、2を争うほどの人気を誇り、多くのアクセスを集めています。正直なところ、皿ザグリについてこれほど多くの方が関心を持っているとは思いませんでした。
今回は、そんな人気記事のテーマである皿ザグリを、3Dプリンタで作成できるのか検証してみたいと思います。
造形物の設計
何を作るか迷いましたが、まずはテストピースとして、四角いブロックに皿ザグリだけが施されたパーツを造形することにしました。
設計はFUSION360でおこないました。
作ってみて感じたのですが、設計自体はとても簡単で、四角いブロックをモデリングしたのち、皿ビスのサイズで皿ザグリを選択して穴をあけるだけです。
皿ザグリの寸法
皿ザグリのサイズは日本工業規格JISで決まっているため、以下の寸法でモデリングすればぴったりサイズになります。
FUSION360のモデリングで皿ザグリの寸法は以下の箇所で指定ができますよ。
テストパーツを造形
モデルが完成したらファイルを stl に変換してBanbu Lab P1S AMSにて造形をかけます。
15mm角のブロックなのですが、造形時間は約20分くらいです。もう少し早く造形が終わるかと思いましたが、意外に時間がかかりますね。
皿ビスを入れてみる
造形が完了したら、次に皿ビスを入れてみます。今回使用した皿ビスは、私がよく使う木材に適した木が割れしにくい3.8×25mmの木工用ビスです。
木工用ビスは皿ネジと規格が少し異なりますが、今回のようにM4の皿ザグリサイズであれば、3.8mmの木工用ビスもきれいに収まる形になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は 3 d プリンターで作った造形物に皿ザグリを追加して皿ネジをきれいに収方法を試してみました。
結果としては大成功で、皿サグリの形状はJISの規格通りにモデリングをすればきれいに作ることが可能ということが分かりました。
余分な加工する必要がなく、モデリングさえできれば綺麗な皿ザグリが簡単にできるためお勧めです!