今回は製造業の「もの作り」の常識を覆すようなサービスを展開しているミスミのMeviyを使用してみましたので、紹介してみたいと思います。

目次

Meviyとは?

まずはミスミと言うサイトを聞いた事はありますか?
製造業の界隈ではかなり有名なメーカーで、様々な材料や部品を取りそろえた問屋のようなイメージです。
ライバルとしては「モノタロウ」が当たると思います。

基本的には個人への販売はしておらず、会社や個人事業主への販売形態をしています。
ミスミホームページでは以下のように説明されています。

meviyは設計データをアップロードするだけで、AIが価格と納期を即時回答、加工から出荷まで最短1日で実現する製造業における部品調達の革新的なサービスです。 利用者数は60,000ユーザを突破、リピート率は8割を超え、オンライン機械部品調達サービスNo. 1を獲得しています。

meviy FAメカニカル部品 – meviy | MISUMI Corporation

要するに、3Dデータで形状を作成してそのデータをMeviyへアップするだけで見積もりから発注をしてくれるサイトになります。

本来の手順であれば、3Dデータを作成し、図面として製図をおこないます。
それを加工業者へ見積りを依頼して、発注ののち、製作してもらうという流れになります。

その面倒な手順を無くし、時間削減できるようにしたのがミスミのMeviyになります。

登録方法について

先ほども言いましたように、登録は会社名義か、個人事業主限定となります。
私は個人事業主の申請をしているため、ミスミでの登録は可能でした。

良いことかどうかは分かりませんが、個人事業主の申請をする際に特に開業届けなどを提出しなくても良かったので、個人でも登録ができるのかもしれません。

これに関しては確証がありませんので、ミスミに直接問い合わせして確認するしかありません。
※やる場合は個人の責任でお願いします。推奨はしません。

また、ミスミサイトによると一般的な生産設備の部品又は一般的な商業・工業用途に用いるもの(以下「一般工業用途」といいます。)と記載があります。

登録はいたって簡単で新規登録から登録し、支払方法を登録することで発注が可能になります。

Meviyを実際に使ってみた

まずは3Dデータを作成する必要があります。
今回はサンプルとしてGB250のパーツをテスト的に作ってみたいと思います。
サンプルとしても、お金がもったいないので自分が欲しいものをサンプルとして作ってみます。
※規約に反するかどうかは不明です。

3DCADを使用してナンバーフレームステーを作成し、サイトにアップします。
これが本当に3Dモデル通りの形状が仕上がってくるのかがとても楽しみです。

ちなみに、今回発注したナンバーステーの材料はステンレス(SUS304)です。
見積りした結果、金額は約4000円でした。

Meviyへ3Dデータをアップしてみた

大まかな流れの手順としては以下になります。

1、3DデータをMeviyへアップ
2、材質や公差を記入
3、金額を確認
4、発注

詳細な使用方法はミスミサイトにある使い方動画が分かりやすいです。

実際に届いた部品を確認してみた

発注から商品が届くまで4日程度かかりました。
ちょうどお盆休みだったので、もう少し時間がかかるかと思いましたが、意外に早くてびっくりです。
この価格でオリジナルの商品が作れるのはかなりありがたいです。

実際に届いた商品はこちらになります。

今回の部品は板金部品でした。材料のカットはレーザーで行っていると思いますが、切断面もとても奇麗で、ちゃんとバリも落とされており手を切る事もなさそうです。

板金部品のほかにも機械加工部品も発注ができるようなので、機会があればやってみたいと思います。

以上、Meviyを使ってみたので記事にしました。
感想としては、とても使いやすく簡単に見積もりから発注まで出来るので、今までの加工業者へ依頼していた見積もり時間などを考えるととてもリードタイムの短縮が図れると思います。
ネックは価格でしょうか。個数にもよると思いますが、通常の加工業者との値段の比較となると少しだけMeviyの方が少しだけコストが上がりそうです。
ただ、個人事業主レベルになると発注する規模も少ないため、加工業者から足元を見られて価格は高く設定される事が多いです。
それを考えると、このMeviyはとても利点があると思っています。

それでは!

※バイクに部品を取り付けてみました!