今回は、GB250に限った話ではないのですが、カスタムするうえで必ず必要となる配線処理について私がやっている方法を紹介したいと思います。
よく、チョッパーとかボバーといったカスタム車は不要な配線をキャンセル(除去)してすっきり見せる事がありますが、その際にどうしても配線を切ったり繋いだりする事があります。
ギボシ端子などで接続という方法もあるのですが、それだと配線がすっきりしないので、はんだでの接着をお勧めします。
特に繋ぐ際にはちょっとしたコツがあり、下手をすると断線したりする恐れがあるので、今回紹介する方法で少しでもリスクをなくしてカスタムしていきましょう。
私はこの方法でカスタムしてきて、今までトラブルに見舞われたことは無いので、ある意味問題ないやり方なのかなと思っています。
目次
準備する工具や材料
やはり何といってもある程度の工具や材料が必要になってきます。
1、はんだごて
これが無いと配線をつなぐことができません。必須の道具です。
はんだごてにも色々と種類がありますが、一番気にするのはワット数です。配線処理をするなら60W~100Wくらいがおすすめです。
ワット数が多いほうがはんだの溶け込みが早いですが、あまり大きいワット数を使うと、慣れないと配線の被覆を溶かしてしまう恐れがありますので注意が必要です。
最初に購入するなら以下のはんだこてとはんだがセットになっているものがおすすめです。
2、ヒートガン
ヒートガンは熱収縮チューブを収縮させる際に必要です。
無くてもライターなどで炙れば収縮させることはできますが、溶かしてしまったりすることがあるので、ヒートガンはあった方が良いです。
3、熱収縮チューブ
はんだごてで配線同士を繋げた上に被せて配線を保護するものです。
ホームセンターに売られているのは、材質が違い収縮率が違うので注意が必要です。
以下の物は私も使用しており、見た目もきれいに仕上がるのでおすすめです。
バイクの配線で使用するのはΦ4mmくらいが一番多いです。
たまに数本まとめる事があるので、太いのもあると良いです。安いもので1000円もいかずにたくさん入っているセットが売られているのでそちらが良いでしょう。
4、ハーネステープ
配線をまとめるために必要なハーネステープです。
通常のビニールテープとは違い、粘着性が高くなく、伸縮性も良いのでハーネスをまとめるのに適しています。
5、ニッパー
配線をカットするにはニッパーが必要です。基本的には100円均一の物でもよいのですが、私はこだわりがあり、良いものを長く使いたい派なので、そこそこのメーカーの物を購入します。
以下の物はネジザウルスで有名なエンジニアという会社の物です。切れ味はもちろんのこと、小さめなので持ちやすくて重宝しています。
6、ワイヤーストリッパー
配線の被覆を剥く工具です。ニッパーでも代用は可能ですが、中の銅線を切ってしまう可能性があるので、ワイヤーストリッパーを使用する事をおすすめします。
以下の物は、単線、より線の2種類の被覆を剥くことができます。
以上の工具と材料があれば準備okです。
配線を接続する方法
準備が整ったところで、実際に配線を接続していきます。
まずは、配線をニッパーでカットします。
今回は、GB250のヒューズボックスのコネクタ部分がかなり大きく、電装ボックスに入らない可能性があったので、コネクタをカットして配線をつなぎ合わせます。
カットしたら、次はワイヤーストリッパーで配線の被覆を剥いていきます。
剥く量はだいたい10mmくらいです。
フューズボックス側と、本体側の配線の両方を剥いていきます。
両方剥き終わったら、はんだで接続する前に熱収縮チューブを配線に通しておきます。
配線を繋いでしまったあとでは、収縮チューブを入れることはできません。
次に配線同士をねじり合わせます。こうすることではんだ作業をやりやすくしています。
はんだ作業は両手を使用するので、どうしても配線同士を持っておくことができません。
はんだごてで銅線部分を3秒程度熱してから、はんだを溶かしていきます。
そうすることで銅線が温まってはんだが流れやすくなります。
最後に先に入れておいた熱収縮チューブをずらしてはんだ部分に被せ、ヒートガンで炙って収縮させれば完成です。
残りの配線もカットとつなぎ合わせてはんだ作業は終了です。
最後にハーネステープでぐるぐると巻いて完成です。
いかがでしたでしょうか。
ちょっとしたコツは必要かもしれませんが、配線処理ができました。
この作業ができると、カスタムの幅だけではなく、配線が断線した際も同じようにつなぎ合わせる事が可能です。
工具と材料さえあれば誰にでもできる作業なので、お勧めします。
それでは!!