今回は、私がDIYで使用しているTIG溶接機を紹介します。
私が使用しているTIG溶接機は中国産の格安TIG溶接機になります。

溶接機についてはこちらで紹介しています。

目次

私が使用しているTIG溶接機

TIG溶接機には格安な中国産から、有名メーカー品の超高級品なものまでピンからキリまであります。
仕事で使用するのであれば、メンテナンス性や保守の関係から有名メーカーの物を使用すべきですが、私のようにDIYで使用する分には激安の中国産で良いと思います。

こちらが私が使用している溶接機です。

MMA TIG アーク溶接機 溶接機直流インバーターアーク溶接機 ITS200 2in1ステンレス/炭素鋼溶接装置 100/200V
SUSEMSE

見た目はシンプルで必要な機能だけしかありません。

・ON・OFFスイッチ
・電流調整ダイヤル
・ガス排出時間切り替えスイッチ

このシンプルと言う所が初心者にお勧めな点です。
高級品のTIG溶接機は価格が高いだけ有って、色々な細かい設定が可能ですが、初心者が使用使用するには難しすぎます。
これくらいシンプルな方が初心者としては取り扱いがし易いのです。

TIG溶接機のスペック

この中国産のTIG溶接機のスペックを紹介します。

最大電流値:160A

この電流値が高ければ高く設定するほど、分厚い板厚でも溶接が可能になります。
溶接は母材と母材を溶かしてくっつけるので、板厚が厚い物は溶かすためには大容量の電流が必要になってきます。
実際にやったことはありませんが、160Aあれば板厚20mm程度は溶接できそうです。
私は最大で16mm程度の板厚しか溶接したことがありません。

電源電圧

電源は単相200Vです。200Vと聞くと購入のハードルが上がるかもしれませんが、単相という所がミソです。
単相であれば最近の家には殆ど供給されています。
リビングにあるエアコンやIHも単相200Vが多いです。
もちろん100V用も売られてはいますが、厚い板を溶接するのであれば200Vをお勧めします。
100Vだとどうしても力が弱くなるので、溶け込みが浅くなってしまいます。溶接できる板厚は6mm程度が限界でしょう。

実際に溶接してみた

TIG溶接機には直流タイプと交流タイプがあります。
直流は鉄やステンレスが溶接できます。交流タイプは鉄やステンレスに加え、アルミの溶接が可能になります。
ただアルミが溶接できる交流タイプは、溶接機本体の価格が高くなると言うデメリットがあります。
また、アルミ溶接はかなり難易度が高いため、初心者には向かないので、よっぽどアルミ溶接がしたい人以外は直流タイプのTIG溶接機を購入してよいでしょう。

実際に鉄の板同士を溶接してみました。
溶接したもののスペックは以下になります。今回は薄物と厚物の両方を溶接してみました。

■薄板溶接
板厚:1.2mm
材質:ステンレス

■厚物溶接
板厚:3mm
材質:鉄

上記2点の溶接をしてみました。
今回は写真の他に動画も撮影したので溶接の仕方の参考にしてみてください。

まずは厚物の溶接からご覧ください。

厚物の溶接時の電流値は100Aに設定しています。
この辺の電流値の設定はテスト溶接をしながら調整していきます。
電流値が弱すぎると、母材が溶け込まないし、逆に強すぎると溶けすぎて垂れ落ちてしまいます。
ちょうどよい母材の溶け具合を探す必要があります。

次は薄物溶接です。

この薄物溶接はかなり難易度が高く、少し間違えるとすぐに穴が開いてしまいます。電流値の見極めがかなり難しいです。
今回の溶接は板厚1.2mmのステンレスの平板同士を溶接しています。
見てもらうと分かりますが、薄板の溶接は熱で歪みます。この歪みをいかに矯正するのかが腕の見せ所です。

まとめ

今回は中国産の激安なTIG溶接機をレビューしてみました。
これは皆さん気になっているところをレビューできたんではないでしょうか。

動画で見てもらって分かるように、溶接機自体の性能としては全くもって問題ありません。
仕事で使用する分には細かい調整ができない分、物足りなさは感じるかもしれませんが、DIYで使用する分には十分すぎる力を発揮してくれます。

溶接機があればできる事が増え、作れるもののレベルも格段に上がります。
ぜひ導入をお勧めします。

最初はアーク溶接機や半自動溶接機などの選択肢もありますが、必ずTIG溶接機が欲しくなります。
どうせだったら最初からTIG溶接機を導入してしまいましょう!
絶対に後悔はしないはずです。

それでは!!