SPF材と言えばホームセンターで気軽に購入でき、DIYで最も使われる木材と言っても過言ではない材料です。
別名2x4(ツーバイフォー)とも呼ばれるものです。
今回はそんなSPF材についてまとめていきたいと思います。
目次
SPF材とは
カナダで生産される木材でSPF材は、Spruce(スプルース: えぞ松)、Pine(パイン: 松)、Fir(ファー: もみ)という3種が混在した木材となります。 2×4工法の住宅でもよく使用されていることで有名です。その他には家具やウッドデッキの材料としてもよく使われています。
SPF材は角に丸みがあるのが特徴で、比較的に軽く、やわらかく、切断や切削も容易で日曜大工でよく使用される材料です。
難点としては、耐水性が低いため、水回りや屋外での使用には向いていません。そういった場合は、防水・防腐塗料を塗って使用する事が大半です。
見た目としては、ナチュラルで木材特有の素材を生かした見た目を作る事ができます。
SPF材を使用するメリットとデメリット
先ほどのSPF材とはと少々被りますが、メリットとデメリットを上げていきます。
メリット
- 安い!規格化され大量生産しているので通常の木材と比べて安い。
- 入手がしやすい!近所のホームセンターに必ず置いてあるのですぐ手に入る。
- 加工がしやすい!やわらかい部類に入る木材のため、加工がとてもしやすい。
デメリット
- やわらかいため、すぐに傷が付きやすい!爪で押し込んだだけで凹む・・・orz
- シロアリに弱い!すぐに虫食い状態になる!?中身がスカスカなので、虫が侵入しやすいようです・・・。一般的には水回りや外で使用する場合は防腐剤や塗装など必須!!
- 反りが激しい!!ホームセンターで販売されているものは結構反ってます・・・。購入する時は良く確認してから購入しましょう。
- 割れやすい!!中身がスカスカなので、木口面にビスなどを打つと結構な確率で割れます・・・。
以上のようにメリット、デメリットがそれぞれ有りますが、使い方次第では最強の木材な事間違いなしです!!
私はテーブルの材料とか、ちょっとした棚などでよく使用します。
材料一覧表
一般的に売られているSPF材にはたくさんの規格があります。
一度には覚える事が出来ないので、表にまとめました。
■1×材
SPF材 | 板厚 | 幅 |
1×2材 | 19mm | 38mm |
1×3材 | 19mm | 63mm |
1×4材 | 19mm | 89mm |
1×6材 | 19mm | 140mm |
1×8材 | 19mm | 184mm |
1×10材 | 19mm | 235mm |
■2×材
SPF材 | 板厚 | 幅 |
2×2材 | 38mm | 38mm |
2×3材 | 38mm | 63mm |
2×4材 | 38mm | 89mm |
2×6材 | 38mm | 140mm |
2×8材 | 38mm | 184mm |
2×10材 | 38mm | 235mm |
以下のサイズには長さの表記はありませんが、長さの表記はフィート表記になります。
一般的には以下の長さがホームセンターで流通しています。
3フィート:910mm
6フィート:1820mm
8フィート:2438mm
10フィート:3050mm
12フィート:3650mm
もちろん長ければ長いほどコストは安くなりますが、今度は車に積んで持って帰れないとう事態になってしまいます。
ただ、ある程度製作物が決まっていればホームセンターによってはカットサービス(有料)があるので有効に活用するとかなり安く購入できるかと思います。
私の近くのホームセンターでは1カット30円〜50円程度で対応してくれます。
ホームセンターによっては対応していない場合もあるので、店員さんに確認しましょう。
もちろんDIYで自分でカットすることも可能です。
カットする際には、丸のこを使用してカットする方が早くて綺麗に仕上がること間違いなしです。
他の記事でも紹介している、チップソーカッターでも綺麗にカットする事が可能です。
SPF材に似た木材!?
SPF材に以外に、ホームセンターで売られている似た木材があります。
それはホワイトウッドです。
ホワイトウッドとは北欧で生産されている木材になります。
SPF材とホワイトウッドの違い
SPF材とホワイトウッドについてほぼ一緒ですが、唯一の違いがあります。
それは、
ホワイトウッドは隅Rが施されていない!と言うことです。
ようは角が尖っているということですね。
これはホームセンターによって違いますが、ホワイトウッドでもSPF材のように隅が丸いものもあるのは事実です。
3件ほどホームセンターを回ってみましたが、角が尖っているホワイトウッドが置いてあったのは3件中2件のホームセンターでした。
この角が丸まっていない事のメリットとしては、テーブルなどを製作する際に、ダボ継ぎなどで木材同士を連結させた際に、余計な凹みが無いと言うことです。
逆にSPFの場合は角が丸まっているので、ダボ継ぎした際に凹みができてしまいます。
これが気になる人は、良くSPFの角の丸みの部分をカットして使用しているようです。
ホワイトウッドの場合はそういった手間が省けると言うことですね。
簡単に言いましたが、これはすごい事だと思います。
繋ぎ合わせた時に段差ができないと作った製品の完成度もかなり上がります。
まとめ
SPF材はホームセンターで簡単に購入でき、安く、加工もしやすいため、初心者DIYにはうってつけの材料です。
但し、使い方を誤ると反りが激しくて製品として機能しなかったりする場合があります。
なので、用途に合わせてよく考えて使うことでコストパフォーマンスが最高の木材だと思います!!
と言うわけで、まずはどんな木材を購入してよいかわからない場合は、SPF材やホワイトウッドを購入し、安価なので失敗を恐れずに色々と試してみましょう!
それでは!