今回は、軽作業エリア下の収納スペースに収納力が半端ない、巨大な引き出しを自作してみました。
正直ここまでの収納力は要らなかったくらいかもしれません。
そんな今回製作した引き出しがどんなものだったかをご紹介していきます。
高耐荷重レール
今回のレールは前回使用したようなスライドレールでは無く、もう少ししっかりしたレールをチョイスしました。
なぜ前回のレールから変更したかと言うと、前回は軽いものしか入れない引き出しだったので荷重もそこまで問題無い側面に取り付けるタイプのスライドレールを使用しました。
今回は、工具など重量物を入れるつもりなので、耐荷重が大きいレールを選択しました。
選択したレールはブルムと言うメーカーのレールになります。
このメーカーは国内に限らず国外のキッチンメーカーも使用しており、世界的に有名なメーカーになります。
私が選択したレールは一般的なキッチンで使用するレールよりもグレードは低いですが、耐荷重が30kgとかなり大きく、工具を入れても全く問題ないレールになります。
値段は1セット1500円くらいで比較的お手頃な価格になります。
※キッチン用のレールは7000円とかします・・・
木製タンデムレールと言うレールを購入しました。
ブルムのレールは国内で購入しようとすると、デニカと言うメーカーが日本の代理店の様です。
色々調べたのですが、デニカのオンラインショップから購入するのが良さそうでした。
色々とカタログを見て調べた結果、以下の部品が必要と判断しました。
ブルム
・木製引出用タンデムレール 2段引 長さ400mm 3セット
・木製引出用タンデムレール用 着脱クラッチ 3セット(左右各1個)
・前板調整金具 直径Φ20 10個
本当はゆっくりと閉まるソフトクローズする引き出しレールを購入しようかと思ったのですが、1セット500円くらいアップしてしまうので、今回はソフトクローズ機能は無いレールにしました。
そんなに開け閉めする所でも無いですし、ガレージなのでそこは問題無いでしょう。
引き出し箱の製作
レールを購入したら、引き出し箱の製作に取り掛かります。
今回のレールは普通のスライドレールと違って少し複雑なので間違えないように3Dモデルを作成しました。
こちらのメーカーのカタログを参考に設計しています。
必要材料のカット
今回の材料は厚みが20mmの集成材を使用します。メーカーカタログには板の厚みは15mmか16mmを使用するようにありますが、16mmと言うとメラミン化粧板がありましたが、総合的な値段が集成材の方が安くなりそうだったので、今回は20mmの集成材を使用して、必要な箇所は16mmの厚みになるようにトリマでカットしようと思います。
木材の購入は以下のショップで購入をおこないました。
こちらのショップは集成材や無垢材を自在にカットしてもらうことができ、個人でも配送してもらえるので私は毎回お世話になっています。お値段もリーズナブルでお勧めです。私はゴム集成材がコストと見た目でお気に入りです。
具体的にカットする場所は側板の一部分です。以下の図面の部分だけ16mmにしてしまえばレール本体との干渉は回避できそうな事が分かりました。
まずは必要な材料をカットしていきます。
材料のガットは前回同様に集塵機能付きのマキタの丸ノコでカットします。
材料の塗装作業
必要材料がカットできたら、続いて木にオイル塗装をします。
他の箇所と合わせるために、オスモカラーのウォルナット色を塗装します。
このオスモカラーの色はベランダ塗装でも使用しましたが、色合いがとても渋いです。
このオスモカラーのウォルナット色はかなり雰囲気が渋い色になります。
今まで色々なカラーのオイルステインを試してみましたが、ここまで色合いが落ち着いたのは初めて出会いました。
ワトコオイルのダークウォルナットもいい色なんですが、オスモカラーの方がしっとりした感じがあります。ワトコオイルはカサカサした感じの仕上がりになります。
引き出し箱の組み立て作業
塗装まで完了したらいよいよ組み立て作業に入ります!固定はビス固定をします。使用するビスは見た目と機能性を兼ね備えたこちらのビス!
自作で麻雀卓を製作した時にも使用しましたが、見た目が黒色で渋いので木との相性もばっちりです!しかも、機能性もかなり良く、木が割れにくいなどの付加価値がある機能がついています。
これは本当にお勧めします。
組立ては木工用ボンドとビスの併用です。まずは側板を底板に固定します。
続いて、背板と内側の前板を同様にビスと木工用ボンドで固定します。
側板の方からまずは固定し、
底板側からも固定します。
これで引き出し箱は完成です!
次は度都側の前板を固定します。今回は、内前板と外前板の2重構造にしています。
2重構造にした理由は前板の調整と固定方法がこちらの方が簡単なためです。
前板の固定には、金具を埋め込んで調整可能なようにします。
調整金具はΦ20mmのボアビットを使用して深さ11mmになるように穴をあけました。
同じように外前板に3ヶ所の調整金具を取り付けます。
この調整金具は中にフローティングナットが仕込まれており、2mm程度、上下左右にずらすことが出来ます。その2mmの中で前板の位置調整をおこないます。
内前板にもΦ5mmの穴をあけておいて、小ねじが通るようにしておきます。
これで引き出し箱の製作は完成です!!
ここから引き出しレール本体と脱着金具の取り付けに入ります。
この木製タンデムレールでは脱着金具が必ず必要になります。
この脱着金具を引き出し箱に取り付けておく事でレール本体から引き出し箱を取り外すことが出来ます。
取付けは引き出し箱の裏側の前面の両隅に取り付けます。
オレンジ色のレバー部分が内側に来るように取り付けます。取付ねじは底板の表まで突き抜けないように皿ビスの16mmの長さのビスを使用しました。
次に引き出し箱にレール本体を取付けます。
取付けると言っても、脱着金具にはめ込むだけなのですが、背板側にレール本体がブレるのを防止するためにレール本体が差し込まれる穴をあけておきます。
これで引き出し箱の完成です!!後はこの引き出しレール本体をテーブル側に取り付ける事ですべて完成となります。今回は長くなったので取付け編として記事を分けたいと思います。
まとめ
今回は収納力を重視した大きい引き出し箱を製作しました。
まだ完成に至っていませんが、これが完成したらかなりの工具が収納できると思います。
狭いガレージなので、出来る限り有効に収納を作りたいので、今回の大きい引き出しは思惑通りの物になりそうです。
大きい引き出しだとどうしても中の重量も大きくなってしまうため、普通の引き出しレールではなかなか良いものが見つかりませんでしたが、キッチン用のレールを使用することで問題を解決できました。
今回のレールは30kgの耐荷重でしたが、さらに大きい50kgの耐荷重のレールもあるようです。
次回は、製作した引き出し箱を作業台に設置して完成としたいと思います。
それでは!